吉田山のクサイチゴ

京都・吉田山の中腹に、キイチゴの一種「クサイチゴ」が群生する斜面がある。そろそろ実るころだろうとあたりをつけて、採りに行ってきた。

クサイチゴのお味は、水気が少なくて味の薄いラズベリーといったところ。甘さも酸っぱさも控えめである。

タダでいただける野山の恵みと考えれば、十分に満足だ。

むしろ、何でもない草木の合間に、宝石のような赤い実を見つける喜びこそが、クサイチゴ狩りの真の醍醐味かもしれない。

まだすこし時期が早くて、色づいていないものもたくさんあったが、それでも両手いっぱいになるくらいには楽しむことができた。

吉田山の、この斜面のクサイチゴに気が付いたのは、2年前だ。そして年々、採るのは難しくなっている。

第一に、情報が知れ渡って、ライバルが増えた。今日も、まだ旬でないにもかかわらず、本格的な装備で、袋いっぱい採っている人がいた。まあ、これは私も人のことは言えないけれど。

第二に、だんだんと周囲の木々が育ってきて、クサイチゴまでたどり着くのが一苦労になってきた。特にこの、するどいトゲのついた木が厄介である。

(何の木か気になって調べてみたら、こいつは山菜の「タラの芽」で知られるタラノキらしい。次は芽の採取にも挑戦しよう)

もう何年かしたら、この斜面でのクサイチゴ狩りはできなくなるかもしれない。

とはいえ。クサイチゴ自体はふつうの雑草(木)である。日がよく当たって、周囲に背の高い木がない場所なら、どこにでも生える。

注意深く山中を見回すと……まだまだ人の手が入っていない、新たなクサイチゴ採取ポイントが見つけられる。こんな風に。

たとえ今の群生地が使えなくなっても、当分、ささやかなクサイチゴ狩りは楽しめるだろう。

クサイチゴ
入手性: ❤❤💙💙💙 (生える場所を知っていればカンタン)
おいしさ: ❤❤❤❤💙 (そのまま食べて、十分おいしい)

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