川辺のノビル

ずっと考えていたことがある。

川辺に生えている、ネギに似た草。アレは、食べられるんじゃないか?

ネットで検索してみると、あの植物は「ノビル」と言って、ネギやニラ、エシャロットと同じように調理できるとわかった。

やっぱり食べられるんだ!!!

そういうわけで、近所の川に採りに行ってきた。

ノビルはいくらでも生えていたが、採取しやすいものを見つけるには、ちょっと詳しく生態を調べる必要があった。

てっとり早く味が知りたい方は実食編まで飛んでほしい。

ノビルの基礎知識

ノビルは、見た目通り、ネギの仲間である。葉をちぎるとネギやニラのような匂いがする。茎の太さは3mm~1cmほど。

このように根ごと掘り出して、球根も食べる。よって採取するには、掘りやすい場所に生えている株を探す必要がある。

分布

川辺の様々な場所に生えているが、どこにでも生えているわけではないようだ。次のような場所で見つかった。

  • コンクリートブロック・岩などの隙間
    一番多かったのがこのパターン。ブロックや岩の隙間にたまった、わずかな土に生えている。
  • 堤防の木陰
    上のケースが多かったので、乾燥した環境を好むのかと思いきや、ふつうの木陰の、ふつうの草原にも生えていた。ただ、ガンガン日の当たる場所には生えていない。
  • 水際
    数は少ないが、川の水際ギリギリのところにも生えていた。こういう場所のノビルは見るからにたくましく、九条ネギくらいの太さがあり、球根も丸々としている。

水際のノビルは大きく育つ

形態

ノビルの生え方には、細い茎が大量に密集して生える群体型と、ある程度バラけて生える孤立型とがあるようだ。

おそらく、増え方が違うのだろう。球根がわかれて増えると群体になり、種から増えると孤立して育つ。

極端なものだと、同じ植物と判断できないかもしれない。

群体型のノビル

採りやすい株を探す

群体型ではなく孤立型を狙う。群体を掘り返すのは大変だし、環境を大きく傷つける。

孤立型でも簡単に採れないものは避ける。球根の位置は意外と深く、ブロックの隙間に生えているものは、球根が引っかかって取り出せない。

また、他の植物の根がみっしり入り組んだ場所に生えているものも、球根が引っかかって引き抜けない。スコップなどでブチブチ根を断ち切るのは、環境負荷が大きい。

理想は、ほかの植物からも孤立して、やわらかい土に生えているものである。スコップも使わず、手だけで引き抜ける。こういう場所は、他人に教えたくない、秘密のノビル・スポットになりそうだ。

実食編

採取したノビルはよく洗い、汚れた皮や葉など取り除く。

今回は時期が遅く、花が付きかけていたため、茎が固い。残念だが、葉の大部分は捨てることになってしまった。

食べ方1: 生でかじる

まずは何もつけず、球根をバリバリとかじってみた。

辛い!でもよく知った、玉ねぎの辛さである。まったく苦にならない。

塩でも味噌でも、適当に調味料をつけて食べたら、それだけでおいしそうだ。

食べ方2: 蒸す

例によってヘルシオで蒸して食べてみた。

辛さが抜けて、甘みが出ている。やはりタマネギに似た味だ。食感はタマネギよりも粘りが強く、トロトロネバネバしている。

固くて食べられそうになかった茎も、ある程度は食べられるようになった。球根よりも香り高く、ホコホコして美味。

食べ方3: 醤油漬け

最後は、さっと30秒ほどゆでてから醤油漬けに。

2日ほどおいて食べてみたが、単なる醤油味になってしまった……。ピリリと辛いのも、ノビル本来の辛さなんだか、醤油の辛さなんだか、わからない。

おいしいことはおいしいが、醤油味は醤油味だ。


期待通り、ネギ / タマネギのようにおいしく食べることができた。もっと早い時期だったら、葉も活用できただろう。

採りやすい株を探すのも、宝探しのようで楽しかった。

春の川辺のノビル採集、おすすめです。

入手性: ❤💙💙💙💙 (それなりに手間がかかる)
おいしさ: ❤❤❤❤❤ (市販のネギやタマネギにも負けない)

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