モミジイチゴ、ナワシロイチゴ、クマイチゴ

キイチゴは、憧れの野草だった。

なにせ、美しい。宝石のように輝く赤い実を見て、「これを食べたい!」と感じるのは、人類の根源から湧き出す欲求に違いない。

それに、わかりやすい。いくら黒いサクランボはおいしいと主張しても、誰も羨ましがらない。キイチゴなら、説明するまでもなく、そのおいしさは伝わるというものだ。

以前、吉田山のクサイチゴについてはまとめたが、新たに3種類の木イチゴを見つけたので、紹介する。

モミジイチゴ

入手性:
おいしさ:

オレンジ色に熟す、モミジイチゴ。近所の山の縁で見つけた。

キイチゴのような、つぶつぶの小さな実が集まった果実のことを、キイチゴ状果 (集合核果)と呼ぶ。

見つけた木は、まだ小さかったせいか、つぶの数が少なく、一つの花にせいぜい5粒くらいしかついていなかった。

そんな小さな実をていねいに集めて口にはこぶと、甘酸っぱくてとてもおいしい!

まさにキイチゴのイメージ通りの味だった。

来年以降、もっと大きく生長するのを期待しよう。

ナワシロイチゴ

入手性:
おいしさ:

こちらはやや大きな川の河川敷で発見した。5月に桑の実を採りに行った、あの川である。

種類はナワシロイチゴと判断したが、確証はなし。キイチゴに毒を持つものはないので、正確な種がわからなくても(キイチゴ類と確信できたら)食べられる。

モミジイチゴ同様、木は小さく、一つの花につく粒も少なかった。

味はやや酸味が強いものの、おいしい。熟したものは、ラズベリーに似た風味を感じる。

なおWikipediaのナワシロイチゴのページには「生食に向かない」と書いてあるが、理解できない。そのまま食べても、ふつうにおいしいのだ。

本当はナワシロイチゴではないのだろうか。それともWikipedia執筆者とは感性が違うのだろうか。

クマイチゴ

入手性:
おいしさ:

近所の川の、護岸ブロックに生えていた。ほぼ垂直の壁に、へばりつくように生えている。

つぶの先がとがっている特徴から、「クマイチゴ」と判断したが、やはり種の同定には自信がない。クマイチゴは、どちらかといえば山の中に生えるらしいのだが……。

手をのばして採れるのはわずかしかなかったので、最終的には川に突入して採集してきた。

前2つのキイチゴと異なり、こちらは一つの花に小さなつぶ(核果)がぎっしり詰まっている。実の数も多く、うれしい収穫だった。

ただし味は、酸っぱかった。これは生食するより、ジャムや果実酒のほうが向いているかもしれない。

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